
Till

Green Lantern
Avg 2.7
DCコミックスのスーパーヒーロー「グリーン・ランタン」の姿を描くヒーロー・アクション映画。 興行的にも批評的にも大失敗。同じくライアン・レイノルズが主演を務める『デッドプール』でも散々イジられ、本作の大コケぶりはもうネタ化しつつあるが、まぁそれも仕方ないわと納得しちゃうほど残念な出来映えだった。 この映画の最大の失敗は、『ダークナイト』で成功した「悩むヒーロー像」を完全に履き違えてしまっていること。あれは「ヒーローとして活動することの葛藤」だったのだが、本作は「ヒーローをやるかやらないかの葛藤」というだいぶ初歩的な悩み。残念ながらこれでは「哲学」や「ヒロイズム」などの議題は何も生まれず、ただ単に駄々をこねているだけにしか見えない。 また、ジャケットだけ見ればチーム戦のように思われるが、蓋を開けてみると、主人公のハル・ジョーダンはずっと一人で戦わされる。もちろん地球内で起きていることは地球人である彼が動かなければいけないのだろうが、今回に関しては「宇宙全体の危機」であるのにもかかわらず、誰一人として助けに来ない。確かにハルが「危険にさらすのは俺だけでいい」みたいなこと言ってたけど、それを真に受けて一人に任せ続け、彼が全部片付けたタイミングを見計らっていたかのようにシネストロら他のメンバーが登場し、そして最後には「俺たちチーム」感を出してくる。宇宙警察機構と言いながらやってることは完全にブラック企業で、とにかくこの「グリーン・ランタン」がすごい嫌な組織にしか見えなかった。 「イメージを具現化できる」というせっかくの魅力的な能力もイマイチ活かしきれていなかったように思えるし、これはもう「駄作」としか言いようがない。HBOではドラマ化、また、詳細は不明だがMCUでもリブートされるみたいなので、そちらには期待したいです。