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アフガニスタンでPKOに従事するデンマーク軍の中隊長クラウス。 ある日巡視中にタリバンの襲撃に遭い、仲間が負傷したことでクラウスは空爆を要請。 その空爆で仲間は助かるが、民間人11人も死亡し、要請が「敵を視認する」ルールを守っていなかった容疑でクラウスは起訴されてしまう。 ♢♢♢ あの状況下では当然だろうという思いに相反して、国際ルール遵守の重要性を説く検察の主張に、徐々に罪悪感を感じ始めるクラウス。 はたして判決の行方は。。。というお話。 ♢♢♢ 臨場感溢れる戦況と、祖国でクラウスの帰りを待つ家族を交互に描く前半。 そして一転、緊迫感溢れる法廷の行方と、不安に揺れる家族をやはり交互に描く後半。 この構成と脚本、題材が素晴らしく、本作は見事アカデミー賞(外国語映画賞)にノミネートされました。 ♢♢♢ デンマーク軍は小規模ながらNATOやPKOに積極的に参加し、その質の高さから国際社会でも高評価を得ているそうです。 世界一暮らしやすい国にも選ばれたデンマークのアイデンティティを感じさせてくれる佳作。 アメリカ映画の勧善懲悪とはまた異なるアフガニスタンの現実、多くの人に観てほしい作品です。 (2019.10.20@Amazon prime)
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