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2019年46本目は、過去に何度も映画化されている不朽の名作を再度リメイク『野生の呼び声』。 ------------------------------------------------------------ 本作の主人公はハリソン・フォードではなく、大型犬のバック。よってナレーションを務めてはいるものの、ハリソン・フォードの出演シーンもそこまで多くはなく、全面にバックの魅力が押し出されたキュートな一作になっています。何が凄いって全編CGIで描かれているバックのリアルさでして、確かに本物ではないことは分かりやすいですが、動きの滑らかさや毛の質感は実物と遜色がありません。 ------------------------------------------------------------ 悪さをした後にとぼけた顔をしたり、自らが信頼を寄せる飼い主に対して人懐っこい素振りを見せたり、「表情」の部分に関しては出来すぎていて逆に違和感を覚えます。しかし、必死に新しい環境に適応しようとするバックを見ていると、その違和感もどこへやら、すっかり彼の虜にさせられました。野生の犬っぽさとキャラクター的な要素を足して2で割ったようなバックは、まさに「新品種」と呼ぶべき存在で、CGI技術の革新ぶりを目の当たりにします(ちょっと気味悪いと言う人もいるかもしれませんが)。 ------------------------------------------------------------ ストーリーは90分弱の短さであっという間に終わってしまい、あまり深みは感じられないのが残念。ただ、最近は何を見ても社会的背景を連想しがちな作品が次々に公開されているため、たまには動物の愛らしい姿を見て癒されるのも良いんじゃないでしょうか。
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