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ジュネ

ジュネ

9 years ago

0.5


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The Eternal Zero

Movies ・ 2013

Avg 3.6

本当に久々に映画を見ていて心底ヘドが出る作品に出くわしました。原作者の百田尚樹氏もこの映画を監督した山崎貴もこうしたセンシティブな題材を扱うときに、一体どれくらい取材や裏取りをしているのかと不思議でなりません。 勿論私は映画や小説が現実と乖離したフィクションの世界であることを充分理解していますし、何もかも事実に即した世界観しか受け入れられないならば、そんな人はドキュメンタリーでも見ているべきです。ですが、やはりこの映画は完全に越えてはいけないラインを越えていると思いますし、戦禍を生き抜いてきた人たちに対して非常に失礼だと思います。 そもそも戦時下においてあんな青臭いことを抜かす人間が教官になれるはずもなく説得力に欠けます。そんな台詞のひとつひとつがオーバーな役者の演技と涙と壮大な音楽で回りくどく、さも感動げに演出され、山崎監督は人を感動させるためなら手段を選ばない「涙腺テロリスト」といったところでしょう。 橋爪功や田中泯が当時を語るシーンもひたすら説明ゼリフの連発で肝心の生還を絵面で見せようともせず、小説でできることを映画でやってどうすんだと思いますし、作り手の心意気含めて全てにムカつく愚作です。