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『アンナチュラル』は日本のテレビドラマとして近来稀に見る傑作だと思っている。 このドラマの【原作ものではない】オリジナル脚本を担っていたのが、野木亜紀子。 以来、気になる脚本家なのだ。 とかなんとか言っておきながら、あの『逃げ恥』は1話たりとも観ていないし、『MIU404』も後半ちょっと観たくらい(汗) いやしかし、『空飛ぶ広報室』『重版出来!』はかなり好きだぞ。 で、この、かつて世間を騒がせた【グリコ・森永事件】を題材にした『罪の声』も野木亜紀子脚本ということでずっと観る機をうかがっていて、このたびようやく観た次第だ。 最初に言っておくと、恥ずかしながらエンドロールで知ったのだが、これは野木亜紀子のオリジナル脚本ではなく、同名小説の映画化作品だった。 当然、原作未読なので、原作に対してどうかには言及できないが、理路整然とした展開、なおかつ心に訴えかけてくるとても良い映画だった。 なによりも、脅迫テープに使われていた【子供の声】に焦点を当てたのが慧眼と思う。そして、それを知ると、『罪の声』というタイトルに思い至った原作者の発想力に感嘆の念が湧き上がってやまない。 【Netflix】
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