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2020年87本目は、日本よりも実はアメリカで大人気のゲームを実写化『ソニック・ザ・ムービー』。 ------------------------------------------------------------ 最初に大ブーイングを食らった、人間の血が混じったようなソニックの姿はホントに気色悪かったんですけれど、劇中ではゲームそのままのビジュアルで再現されておりホッとしました。元のソニックが自由を愛するオレ様気質なハリネズミである一方、本作ではより「愛らしさ」を強調した性格になっています。孤独な生活を送ってきたがゆえに人懐っこさが爆発してますし、ジョークやイタズラが大好きな一面も覗かせます。 ------------------------------------------------------------ キャラクターものの映画としては主人公の存在が光輝いていないと無意味なので、この改編は大成功じゃないでしょうか。また、悪役であるDr.エッグマンを演じるジム・キャリーがとにかく素晴らしく、彼が出演していなかったら本作は失敗に終わっていたと思いますね。ここ最近は陰鬱なキャラを演じ、意味深なサスペンスにばかり出ている印象が強かったものの、やっぱりジム・キャリーはこうじゃないと。憎たらしい風変わりな科学者を全力で熱演してくれています。 ------------------------------------------------------------ ただしストーリーはあまりに捻りがなく、薄味も良いところです。アクションの見せ方も「フラッシュ」や「クイックシルバー」と完全に被っていて新鮮味がないですし、話の全体的な流れは『名探偵ピカチュウ』と何ら変わりないため、斬新な印象はゼロです。本国では大ヒットを飛ばしたらしく既に続編が製作決定しているのですが、さすがに次はちょっとオリジナル要素を加えないと厳しいでしょう。
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