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2020.9.21.163 ネタバレあり 主人公ダニー一向は、大学の卒論のために、大学仲間のペレの故郷スウェーデンのとある村で行われる、90年に一度の儀式に参加させてもらうことになる。ダニーは、不幸にも家族を亡くしたばかりで精神が不安定な状態。恋人のクリスチャンはダニーへの気持ちが冷めてきている頃で、なんとも微妙な空気での旅行となる。村に着くと早速ハーブを渡され、みんなで幻覚パーティー。そこからすでに不穏な空気が漂うが、白夜のため夜でも明るく抜けるような晴天、美しい草原や森、神秘的な白い岩壁、村人の民族衣裳などのため、なんとも現実感が薄らぐ世界。そんな中で行われる古くから伝わる異文化の儀式。儀式は厳かながらも楽しげに行われるが、老人二人が崖から身を投げ自害するあたりから、ダニーたちは恐怖し一気に警戒。そこからダニー含む客人らは一人、また一人と姿を消して行き、クリスチャンはペレの妹と性行を半ば強要されたりと、少数部族の文化に戸惑い恐怖し続ける。最後ダニーはかくかくしかじかで今年のクイーンに選ばれたりするんだけど、その後の展開ももう…。 この村は仲間を孤立させず共に喜び悲しみ共感することを大切にしていて、ダニーにとってはここが居心地よかったのだと考えるとハッピーエンドなのかな?上田紀行氏の“スリランカの悪魔祓い”に書かれてるらしい内容に似てるのかもと思いつつ。民俗学や文化人類学的なものは嫌いじゃないから、楽しめる一面もあり「異文化を否定してはいけない」と思いながら観たけど、まあフィクションだしホラーだしやっぱり好きではない作品。
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