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2019年71本目はすったもんだの上に公開が決まりました、白石組の最新作『麻雀放浪記2020』でございます。 毎週木曜の「たまむすび」で赤江さんとの陽気なかけあいを楽しみにしていた私としては、この度の事件は本当にショックが大きくて。遺作のつもりで見に行ったんですけれど、瀧さんの出演シーンは本当にごく僅かでカットされてても影響がないレベルでした。 というよりも、そんなことが全く問題にならないレベルで映画自体が凄まじく面白くないです。つまらない映画って「役者の演技がひどい」とか「この演出ってどうなの」とか「この展開が納得いかない」とか…色々理由があると思いますが、『麻雀放浪記2020』はシンプルに、何の理由もなく、ただただ「つまらない」のです。その意味で本年度最強です。 もうとにかく全てが噛み合っていません。麻雀放浪記の原作がもつ雰囲気×近未来にタイムスリップする設定、映画がもつ近未来の時代背景×2020というタイトル、シリアスな主人公の目的×笑えないギャグ、キャラクターの個性×キャスティング、主人公の成長×何でもありでルール無用の麻雀システム。全ての演算が狂ったマイナス要素の九蓮宝燈です。 宣伝用のポスターに「ボーッと生きてんじゃねえ!日本!」なんて書かれてますけど、そりゃこんな映画見せられた日にゃボーッとしてあなたみたいに頭が爆発しますよね。なんか納得。
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