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てっぺい

てっぺい

3 years ago

4.5


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Top Gun: Maverick

Movies ・ 2022

Avg 4.3

May 28, 2022.

【トップレベルの映画】 リアルな撮影にこだわったスカイアクションの緊迫感。前作含めて2話分を完結させるような胸熱ラスト。前作のセルフオマージュもふんだんで、映画への愛も満載。全てが“トップ”レベルの一本。 ◆トリビア 〇冒頭と最後に登場する飛行機『P-51』は、トム・クルーズの私物。(https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_628db34de4b05cfc2692fc73) 〇撮影に際し、トム・クルーズと他のキャストたちは3ヶ月以上に及ぶ飛行トレーニングを実施。トムは操縦免許を持ったパイロットで、この訓練プログラムを監修したのも彼自身。(https://maynoblog.com/archives/651) ○CGに頼らず、実際に飛行中の戦闘機のコックピット内で、同時に最大22台のカメラで撮影が行われた。(https://news.yahoo.co.jp/articles/90336ed89108bba9673f25da23654f1b064ba50f) 〇ライバル関係のアイスマンが前作に続き登場。演じるヴァル・キルマーは、喉頭がんで闘病しており、出演が危ぶまれていた。(https://www.cinematoday.jp/news/N0130325) ○2012年、前作監督のトニー・スコットが自殺し、企画の進行が疑問視されたが、トムの希望で企画が進行された。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トップガン_マーヴェリック) ○トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル:デッド・レコニング パート1(原題)』が2023年公開予定。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トップガン_マーヴェリック) ◆関連作品 ○「トップガン」('86) 前作でトム・クルーズの出世作。使用されたカワサキのバイクやレイバンのサングラス、サントラの「Danger Zone」などが有名に。プライムビデオ配信中。 ○「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」('18) トム・クルーズ主演シリーズ最新作。トムが骨折したビルジャンプも話題に。続編が23年公開予定。U-NEXT配信中。 ◆評価(2022年5月27日現在) Filmarks:★×4.3 Yahoo!映画:★×4.2 映画.com:★×4.3 ◆概要 1986年公開「トップガン」から36年ぶりの続編。 【脚本】 「ユージュアル・サスペクツ」クリストファー・マッカリーほか 【監督】 「オブリビオン」ジョセフ・コジンスキー 【出演】 「ミッション:インポッシブル」トム・クルーズ 「セッション」マイルズ・テラー 「ビューティフル・マインド」ジェニファー・コネリー 「リチャード・ジュエル」ジョン・ハム 「ドリーム」グレン・パウエル 「アポロ13」エド・ハリス 「バットマン フォーエヴァー」バル・キルマー(前作でマーヴェリックのライバル、アイスマンを演じた) 【公開】2022年5月27日 【上映時間】131分 【製作費】$152,000,000(約190億円) ◆ストーリー アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆スカイアクション なんと言ってもコレ。機体内外に取り付けられたカメラ映像が多用され、スカイアクションのど迫力がビリビリ伝わってくる。CGを使わず、実際に飛行しながらの撮影というその映像は説得力あり。急上昇や急降下が見ているこちらにもGがかかる錯覚に陥る。マーヴェリックがミッションの可能性を証明した飛行では、山間スレスレを飛ぶ映像が実にリアル。編隊が敵地を行くクライマックスのシーンは緊迫感があったし、マーヴェリックがルースターを守り傘となるカットも熱かった。 ◆想い そんなマーヴェリックとルースターの想いの交錯も本作の一本筋。前作で親友を失い途方に暮れ、写真と共にその存在を忘れる事のなかったマーヴェリック。父親代わりの気持ちでルースターと接し、彼のパイロットへの道のりを妨害したのも妻の遺言があったから。そんなマーヴェリックに反発し、許せなかったのもルースター自身、心底父を愛していたからこそ(ヒゲを蓄えたルースターのグースとの激似具合もビックリ)。旧友アイスマンの助言にも支えられ、マーヴェリックがついにルースターと心を通わせたラストは、前作に残された色んな想いも浄化させるような、二つの作品を同時に完結させたようで限りなく胸熱だった。 ◆セルフオマージュ そんな前作をセルフオマージュする情景が至る所に。冒頭の空母映像にかける「Danger Zone」、マーヴェリックのジャケットにサングラスにカワサキバイク、ルースターが父同様弾いた「You've Lost That Lovin' Feeling」も熱かった。ムダに裸のスポーツシーンしかり笑、管制塔スレスレを飛ぶくだりや、エンドクレジットでの各俳優の映像紹介も、フォントまでそのまま。同じ夕景を背景に、亡くなった前作監督を表記したのも全てが前作へのリスペクト。前作への愛がぎっしり詰まった、シンプルに“楽しかった”と言える一本でした。 引用元 https://eiga.com/movie/91554/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トップガン_マーヴェリック