決して基本情報で描かれているようなカッコいい作品ではありません。手作り感満載って言うか、普段着で地球を防衛するオタクって感じのピーター・ジャクソン監督主演、第一作目の記念的作品です。仕事の合間に仲間の協力を得て数年掛かりで撮影した作品だそうです。もういつ買ったか忘れたくらい随分前ですが当時DVD買って帰ってワクワク観始めたものの、その余りの安っぽさに悲しくなり、主人公が侵略してきた宇宙人に頭を割られ、飛び出した自分の脳味噌を掻き集めて頭に入れた後、ベルトで頭を締めた時、ああもう付いて行けないなあってDVDを買った事を後悔し始めました。しかし、そのくだらなさに慣れ始めたらもうピーター・ジャクソンの思うツボ。宇宙人に変装して宇宙人の集会に潜り込んだまではいいのですが、宇宙人のボスの口からドロドロ出したゲロを飲まされる羽目になる悪趣味な場面ではもうゲラゲラ笑ってしまい、その上、飲んだらめちゃ美味かったオチにまた爆笑。それからの展開は、最初の撮影に比べたら格段に進歩していて、なるほどこれが後の『ブレイン・デッド』製作に繋がっていったんだなぁって、ひとり物思いに耽った思い出があります。