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「変態性爆発の中にもカタルシスありの怪作。」 「オールド・ボーイ」等でお馴染み、韓国映画と言えばこの人、パク・チャヌク監督の最新作はサスペンスモノ。正直「オールド・ボーイ」は余り肌に合わなかったので監督の作品は余り観てなかったが、コレはメッチャ面白かった。 ストーリーは全3部構成となっていて、第1部と第2部の終わりにえっ、となる仕掛けが施されている。第1部の最初のあたりは世界観やキャラの境遇に慣れるまで多少混乱するが、最後まで見終えた後振り返ってみると意外とシンプルな話になっていてワケ分からんてなコトにはならない。そしてシンプルな中でも監督のド変態性をこれでもかと出しまくっているのが素晴らしい。10歳にも満たない女の子に日本語で男性器や女性器の名前そのまま言わせるとか正気の沙汰じゃないよ(褒めてます)。 主人公は一応秀子になるのかな。スッキも一応主人公みたいなモンだしダブル主演てコトで。この主演の女の子2人が乳首見せるわ、レズシーンはありまくるわでめっちゃ体張ってるのも凄い。レズはあまり好みではないが、この映画のレズシーンは何故か興奮した。ガッツリあるので悪しからず。 聞き取りにくい日本語を喋るシーンが多いのも特徴。秀子は日本人の設定なんだが、演じてるのは韓国の女優なのもアンバランスだが、そこがまたなんか面白い。韓国語と日本語が入り混じりまくりの台詞ばっかりなのもこれはこれで味がある(なので吹き替えは付いていない)。 好き嫌いがハッキリ分かれそうだが、自分はガッツリハマってしまった。最後にはカタルシスも味わえたし面白かった。快作、いや怪作な1本。監督の過去の作品も見てみようと思う。 クライマックスの第3部にだけ、ちょいグロがあるので要注意。いや監督の作品からしたらグロさはかなり控えめな方だよな。 ----------ここからネタバレ--------- 藤原は最後まで紛れもないクズだったが、ラストの死に様はカッコ良かった。チンポを守れたまま死ねて良かったは名言。 最後まで2人は助かるか助からないかでハラハラしながら見てたが、ハッピーエンドで良かった。監督が監督だけにどう転ぶか分からないしな。藤原が上月を道連れにしてくれたお陰でもあるのでそう考えると藤原GJ。
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