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トリックもなにもなく、それどころか、 空いた口が塞がらないほどに、極めて杜撰な殺人 で進行していく物語。 そして、だからこそ、ものすごく恐ろしく震えた。 それが実話とは。 まさに 「事実は小説よりもき奇なり」。 凡人の凡庸な嘘を隠すための、 お遊びがすぎる嘘。 そんな誰しもが日常でついているし、つかれている嘘が 引き起こした凄惨な事件。 「杜撰さ、突発的な出来事、思いつきが とんでもない大事件に繋がる」 であったり、 「ただ、ふと通りがかっただけなのに殺されることが いつでも日常に潜んでいる」 「まさかと思うような、もと軍人級の 手練の超凶悪殺人犯に凡人が気づかないうちに 接触してしまっている」 だったり、 と、もう観ていてずっと震えるほど 怖くて。。 そして “3セントの幸せ”を噛みしめるラスト。 手の混んだトリックのサスペンスが いかにエンタメ作品なんだと、 思い知らされた作品。 事実であり殺人事件なので これを名作と言うことに抵抗があるけれど この恐怖を記録し、 二度とこんな事件を起こすべきでないと 伝えるべく、この作品を撮った制作の方々に 敬意を評して。 ※追記 書いてから、他の方のレビューを読むと、「実は、実話ではない」と! やられた〜、そしてあらためて、この世は怖ろしい。。
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