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日本や海外でも評価が高かった90年代の映画と耳にしたことがあり、レンタルショップのホラーコーナーにてこちらの作品を手に取りましたがホラーを観たいという安易な気持ちで観始めると少々肩透かしを食らってしまいます。サイコスリラーの分類のようです。ホラー要素はかなり薄めですが最後のどんでん返しで主人公の奇妙かつ悪夢のような人生の謎が解ける、というストーリーです。ハッとするような見ごたえ等はなく静かでテンポが遅く、精神的に落ち込むような作品です。古く汚い血まみれな精神科病棟を重症患者に囲まれ転がる人間の肉片を車輪で轢きながら拘束された主人公が病院の奥へ奥へとストレッチャーで運ばれるシーンは印象的です。主人公ジェイコブの心の焦りや恐怖、周囲の嫌な匂いや空気までも感じられるような陰湿な演出が好きです。「生と死」を題材にした作品のようです。
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