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グザヴィエ・ドラン監督、脚本、主演、編集、衣装で製作された2013年のカナダ/フランス映画 ・ 若き天才監督グザヴィエ・ドラン。LGBT映画の旗手として活躍するドラン。この作品は亡くなった同性愛の恋人の家族との関係をスリラータッチで描いた作品。息子の死に打ちひしがれる母親、暴力的な兄との歪な関係性が描かれていく ・ 内容的にはあまり頭に入ってこない作品だったけど、生活感をあまり感じない家とか、あまり色を使わないドランの作風は興味深い。空気感だけで不気味さを醸し出す感じはデヴィッド・リンチを少しだけ思い浮かべた。まあ作風は全く違うけど ・ この作品では直接的な同性愛の表現はなくて、LGBT映画と普通の映画の狭間にあるような感じ。スリラーといってもそこまでスリラーでもないし、ドランの映画はいつもどこに向かっているか理解するのに時間がかかる。目的地があるのか、気分で出かけてるだけなのかドランの作品にはいつも振り回される ・ かなり好き嫌いが別れる内容ではあるけど、天才と呼ばれる若者の考えなんて凡人が理解できるわけがないのである。勝手な解釈をして、勝手に楽しんで、勝手なこと言いまくって次の作品を待てばいいのだ。この頭の中がモヤモヤする感じは嫌いではない。だからきっとドランの作品は嫌いではない
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