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uboshito

uboshito

6 days ago

3.0


Yandoku!

Series ・ 2026

Avg 2.8

Apr 08, 2026.

脚本の根本ノンジは「フルーツ宅配便」あたりからメキメキと頭角を表し、「監察医 朝顔」以降も「正直不動産」や「パリピ孔明」、朝ドラ「おむすび」など、エンタメ重視ながらもきちんとメッセージやテーマを織り込んで社会に投げかけることのできる野木亜紀子型の脚本家(異論は多そうだけど…)。脚本が根本ノンジってだけでもはや見る理由になるほどになっていて、本作も安定感のあるドラマを展開していた。 「おむすび」ではギャルから管理栄養士となった橋本環奈に今度はヤンキーから脳外科医をやらせるというのは、明らかに「おむすび」の時に思いついた派生ネタっぽいが、ちょっと気になったのは、どっかの媒体のドラマ人気アンケートみたいなので本作がワースト1位になっていて、その理由が「ヤンキーで医者だなんてありえないから」みたいなのがあって、おいおい、そっちの意見の方がありえないだろって。そういう人って「中卒で検事になった人のドラマ」も知らないんだろうな、って悲しくなった… 本作では、そうしたややキワモノ的なキャラ設定をする必要があった、というのが自分の解釈で、現在のリアルな世界での医療の問題点、病院と患者や医師と患者の関係性の不十分さにおいて、ヤンキー経由であることなどそもそも問題ですらない。なぜかといえば、ここまで患者思いの医者自体が、現実にはほぼ存在していないからだ。 こんな医者いない、というならばそれは、ヤンキー出身であることではなく、患者100%で病院のルールも全部曲げてしまうが腕は確かであるというような医師こそ存在しない。では視聴者はそのことを「ありえない」などと問題視できるだろうか? いや、そういう医師はもっとこの世界にいて欲しいと思っているし、そういう医師なら何出身であろうが本来は関係ないはず。それがわれわれの本心ではないのか。だとすると、見た目のヤンキーさに惑わされて本質が見えていないのにそんなアンケートに回答するのではなく、本質的に理想の医師の姿を定期的に発信してくれているこうしたドラマを、もっとちゃんと見たらどうなのかと思う。根本ノンジと橋環がしたことは、そういうことだととらえると、ドラマの見方も変わってくるのではないかと思える。