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dreamer

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2 years ago

5.0


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昭和残侠伝

Movies ・ 1965

Avg 3.5

「昭和残侠伝」シリーズの第1作目の作品で、監督は佐伯清。 数多くの時代劇を量産後、この作品から任侠映画を手掛け、メイン・ディレクターとして、「昭和残侠伝」シリーズの全10作中5作を監督している。 そして、このシリーズの企画は、東映任侠映画のゴッド・ファーザーこと俊藤浩滋と吉田達。 脚本は、俊藤浩滋直系の村尾昭と東映東京の若手コンビ、山本英明と松本功。 東映のドル箱となっていた「日本侠客伝」シリーズの"ヤクザ"的な部分を拡張。 侠客という抽象的な存在を、よりリアルに"ヤクザ"として描く事により、東映任侠路線は、大きな飛躍を遂げる事になる。 この映画の舞台は、終戦直後の浅草。 戦争から復員して、由緒あるテキヤ一家・神津組の跡目を継いだ、高倉健演じる寺島清次。 新興ヤクザの新誠会の横暴や妨害で、幾度も窮地に陥る。 高倉健を慕う子分たちは、新誠会と小競り合いを繰り返し、梅宮辰夫は、新誠会に斬殺される。 大親分の応援もあって、高倉健は、民主的なマーケットを建設するが、新誠会の放火で、建物は炎に包まれる。 客分の風間重吉を演じる池辺良。後の「花と風」コンビのスタートでもある。 怒りのドスを胸に、敵地に乗り込む二人。 バックに流れる「唐獅子牡丹」。 高倉健の迫力に満ちた殺陣と、キメのセリフが炸裂する。 これぞ任侠映画だ。