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2020.9.7.154 ネタバレあり 中学のクラス担任の森口先生が、クラス全員に語りかける場面で始まる。クラスはざわついており、先生の話はほとんど聞いていない。しかし先生の話は恐ろしくヘビーであり、生徒たちも私語はしながらも耳を傾けざるを得ない。「先日亡くなった私の娘は事故死ではありません。このクラスの生徒に殺されました。私はその生徒に報復しました。エイズで亡くなった夫の血液を、その生徒の給食の牛乳に注射器で注入したのです」。パニックになる教室。そこからさらに森口は時間をかけて犯人を精神的に追い詰めていく。引きこもった生徒、肉親を毒殺しニュースになった中学生を崇拝する生徒、爆弾で人を殺したいマザコン科学少年、それぞれの末路も救いようがない。松たか子の、怒りを圧し殺し淡々とした口調で話すクールさが、余計に狂気を感じさせる。 原作小説もよかったが、映画もよくできてる。プールに投げ捨てられ殺された森口の娘(芦田愛菜)が不憫で泣ける
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