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ロアー

ロアー

5 years ago

4.0


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A Very English Scandal

Series ・ 2018

Avg 3.4

Mar 06, 2020.

ウィショ君祭3作目。 実際にイギリスで起きた「ソープ事件」を題材にしたミニドラマシリーズ全3話。 同性愛が違法だった時代、自由民主党党首のジェレミー・ソープが、愛人関係にあった青年ノーマンの殺害を計画し、事実をもみ消そうとした事件です。  WOWOWの予告の段階からヒュー・グラントがウィショ君に「僕のかわいいうさちゃん」とか言ってて、はぁ?ってなって、とりあえず落ち着かなきゃ!ってなってしばらく放置してしまった作品です。その期間およそ1年半(落ち着くのに非常に時間が必要なタイプ)  あらすじからして一見重そうなドラマ・・・と思いきや、軽いテンポでユーモアすら交えつつ、ポンポンスピーディーに進みます。その辺の温度差すら皮肉なブラックジョークになるという、英国お得意の高度テクニックと思われます。  なんせ「うさちゃん」なので、ノーマンを演じるウィショ君、激かわ。 「初めて会った時の彼は天使」とか言われてましたが「おまえ何なんだそのはにかんだような困ったような笑い方は~テメェコノヤロー!」と思わず抗議したくなるようなかわいさです(最近「マツコ会議」と「夜更かし」が私の世の中を知る唯一のツールなので、ツッコミがマツコ化)  「パフューム」といい、ウィショ君「天使」とか言われがちじゃないですかね? 私いじわるなので、下手な役者が「天使」って呼ばれてたら「天使て!ブフッ!」ってなるタイプなんだけど、ウィショ君の場合は「いつ頃天国から迷い落ちてきちゃったんだろうね?」って思うしかないので、もう完全にウィショ君は「天使」ってことで。  そんな天使君演じるノーマンは犬好き。 ジャック・ラッセル・テリアを抱いて田舎から都会にやってくる姿とか、グレート・デーンを愛でてる姿とか「そんなお前の方がかわいいだよ!」って、私も大の犬好きにもかかわらず犬よりも天使君が勝ったことに対する謎の敗北感。この行き場のない感情は、テーブルバンバンぶっ叩いて昇華させるしかありませんでした。  ソープを訴え始める頃に至ると、ノーマンもちょっとツンツンした面倒くさい感じの仕上がりになってくるので最初の頃の初々しさが懐かしくなってしまうも、そんな矢先に「手紙なくしちゃった」事件。「何だお前その困った顔は~お前そういうとこだぞお前~!」ってまたもやバンバン! この辺のさじ加減はウィショ君以外演じられないと思うので、何に感謝してるのかよくわかんないけど、ありがとうございます。   モデル業してるシーンとか、馬に乗るシーンとか、赤ちゃん抱っこしてるシーンとか、あの辺もサービスショット以外の何物でもない(バンバンが止まらない) 命狙われてても好みのタイプの前ではちゃんとオシャレしたいとことか、かわいいが過ぎてもはや観終わる頃にはクタクタだし、テーブルが壊れるか私の手が壊れるか、どっちが先に限界迎えるかのガチンコ勝負になってきます(負けない!)  とにかくウィショ君がキラッキラしてましたが、ヒュー・グラントのゲスっぷりも必見。 悪い大人の見本みたいなゲスです。優しく近寄って親切にしておいて、頭からパクっと食べちゃうゲスおじさん(実家とか最初から全部用意してくるとことか、ゲスっぷりにツッコミみが追い付かず)  演じてるのがあくまでもヒュー・グラントなので、ただのゲスで終わらず一応いろいろ過去に辛い経験もしてきたゲスだったと一瞬判明するんですが、それにしても今作のヒュー・グラントは95%ゲスみ成分でできていました。ただ、その辺をユーモラスに表現してるので面白い。 殺人の実行犯すら面白い。殺しを依頼する時のグズグズっぷりにちょっと「アイ・トーニャ」を思い出しました。 実行犯の「また別のグレート・デーンかっ!」のツッコミが何故かすごくツボに入った。 多分、後にも先にもこの台詞はこの作品の唯一無二だと思います(こんなシチュエーションそうそうないわ!)


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