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低予算で作られたB級バイオレンスなんですけど、これが予想以上に爽快で面白かったです。女性監督が手掛けたとは思えないほどゴア描写がすさまじく、映画の中盤と後半にて登場する「セルフ切開」シーンは目を細めたくなること必死。『THE RAW』といいフランスの女流監督はいい意味でぶっ飛んでるなぁと感心しましたね。 また、この手のレイプリベンジものって何の罪もない女性がひたすら傷つけられるのを見なければならず、復讐劇に突入する前に嫌気が刺すことが多いんですが、本作の主人公はジェニファーは自業自得と罵られても仕方のないバカ女で、「同情できなさ加減」が絶妙でした。 そんな彼女が激ヤバドラッグの力を借りつつ、完全な女戦士と化していく過程もそれなりに良く描けていますし、ターゲットとなるクズ男と三者三様の殺し合いが繰り広げられる様子もコミカル演出込みで十分及第点をあげられるレベルじゃないかなぁと。 もちろんそれなりに金のかかった映画と比べてしまうと見劣りするところはたくさんありますが、野心味溢れた意欲作としてこれだけやってくれれば私はもう満足です。
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