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ヴィタリ・マンスキーの命がけの撮影に驚いた。しかもロシアでは上映禁止というのだから、安否も気になる。 やはり問題のシーンは、演出されたドキュメンタリーシーン。北朝鮮側の監督が、少女のジンミちゃんに演技指導している食卓のシーンが流れる。監督が、何度も撮影させ、お父さん役も台本を読み込んでいるのが隠し撮りされている。 これは裏話ですが、高級マンションに住んでいるジンミちゃんだが 家具はすべて新品で引き出しはすべて空っぽ。 浴槽も使った形跡がない。この撮影の時に飲み貸し出されているというのが監督はわかったと告白しているからまた驚きだ。 また映画のラストで少女が号泣しているシーンも忘れられない。泣かないでと両親が言うのだが、少女は純粋ゆえに嘘ばかり言っている自分が苦しくなったのだろうか、感情がコントロールできず泣いてしまっている。そこで何か楽しいことを思い出してごらんと言われるが 結局、将軍様はすごい!としか言えない。そう言う教育しか受けていないからこちらとしては切ないとしか言いようがないのだが、まさにそれこそがミサイルを打ち上げ続ける陰で照らし出される真実の北朝鮮の姿なのだ。
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