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マフィアものは、「ゴッドファーザー」や「グッド・フェローズ」、「ワンス・アポン・・・」などに代表されるアメリカ映画の一つの柱みたいなもので、邦画においてのヤクザ映画、もしくは任侠映画に相当するのだろうが、監督にとっては力の入るところだと思う。実際、名作が多い。 ジョン・トラボルタを擁して、ニューヨークというアメリカ代表みたいな都市を舞台に・・・というところに大いに期待したが、正直なところガックリとしてしまった。 実在の組織と人物を扱っているからなのか、話が生々しいのと、複雑な人物相関が煩わしく、更には肝心の主人公に美学が足りないというか、少し凡庸、よく言えば妙にリアリストなところに失望させられる。 要するにスカッとしない、悲しくない、恐ろしくないのだ。ヤクザ映画は、怖くて悲しく、何より心意気が美しくないとダメだと思う。
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