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仕草や視線からうなじから、じんじんと浸食する緊張。きつく締めたコルセットから漂う決意と心臓の高鳴りをごまかすかのような筋トレ。覗き見たベッドサイドのラジカセと睡眠薬。 木材の良い薫りの中ですべてが凶器に見えてしまう狂気にかこまれながら、ひとのもつ慈悲と脆さが、張りつめた糸の上で曖昧な音を奏でる。 彼らのこれからを想い、そして16歳に打ち勝つおじさんの身体能力に驚いた、春の麗かな昼下がり。
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