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誰もが認める国民的アニメのドラえもん。 年々上がっていくハードルをしっかり超えてきた、素晴らしい作品だった! 歴代作品の中でも少なくとも3本の指に入るほどの人気作品のリメイクということで、原作ファンも納得のいく作品に仕上げるのは相当大変だったことと思う。 名シーン名台詞を可能な限り踏襲してくれたり、原作で設定が甘かった点を絶妙に補填していたり、製作陣の原作へのリスペクトをとても感じられるリメイクだった。 宇宙小戦争といえば名曲「少年期」でお馴染みだが、今作では同じような立ち位置でビリーバンバンの「ココロありがとう」という挿入歌が使われる。 流れ的には無くても良いくらいだけど、大人世代が原作に抱いているノスタルジーを理解して、再現とはいかないまでも大事にしてくれていることが伝わってきた。 戦争がテーマということで、ドラえもんでここまでやるか?!というほどの大迫力のアクションが見もの。 初っ端から戦闘シーンの描写に本気度を感じた。。子ども達にもピリカ星の悲惨な状況が伝わったんじゃないかな。 終盤、のび太達の容赦ない捨てゴロの攻撃には笑った。笑 原作以上に情緒不安定なスネ夫だけど、なんだかすごく共感できて、だからこそ自分にできることを精一杯頑張るスネ夫に胸を打たれた。 なんでもできる!っていう気持ちと、やっぱり怖い!やりたくない!っていう気持ちの間で逡巡しちゃうよね。 パピくんのまっすぐなカッコ良さが原作より5割増し! のび太と同じくらいの子どもなのに星と住民の命を背負って、最後まで決して弱音を吐かず、どんな強大な敵の前でも毅然とした態度を貫いてきたパピくんだけに、最後のピーナお姉ちゃんとのシーンは…キュン……! 好きなところはたくさんあるけど、ものすごく残念だったのはオープニング曲カット&エンディング映像が本編のダイジェストのみだったこと。 後日談なのか、それともパラレルワールドなのか、観終わったあとも想像を掻き立てられるエンディング映像を毎回楽しみにしていたのに、内容が素晴らしかっただけにとてもがっかり。 そりゃあ子どももエンドロールの途中で帰るよ。
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