Comment
マイクフラナガンの集大成とも言えるホラードラマ。ゴシックホラーの雰囲気が好きなので最初から引き込まれた。 彼の作品に出演している俳優たちが集結している。「ウィジャ」で親子を演じたエリザベスレイザーとルルウィルソンがシャーリーの現在と過去を演じていたり、フラナガン作品の常連であるヘンリートーマスや妻のケイトシーゲルも出演している。 原作はシャーリージャクソンの「丘の屋敷」。S・キングの「シャイニング」にどこか似ているなと思っていたけど、キングは原作を絶賛していて、これを読んで「シャイニング」を書いたようだ。このドラマは原作とは違う部分が多く、逆に「シャイニング」に寄せている気がする。より忠実なものを観たいのなら、63年の映画「たたり」がある。 伏線回収がわかりやすくスッキリする。特に5話のクオリティは半端ない。そして続く6話への流れがとても良くて大満足。 キャストだけでなく、フラナガンの他の映画から幽霊も登場している。ほぼ全話さりげなく隠れ幽霊が写っていて、それを探すのもひとつの楽しみ。遊び心があって結構好きだ。 幽霊もののホラーではあるけれど、ヒューマンドラマメインなのでホラーが苦手でも観れると思う。 ネルの夫が黒人だったりシャーリーの夫がラテン系だったりと、ホワイトウォッシュと言われないように気を使ってる配役だけど、面白いことに変わりはない。終わり方がちょっとうまくいきすぎだったけど、ハッピーエンドで良かった。次シーズンはまた別の話になるようなので、そちらも楽しみ。
2 likes0 replies