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ジュネ

ジュネ

7 years ago

3.5


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Girl

Movies ・ 2018

Avg 3.5

2019年145本目は若手監督ながら賞賛の嵐を浴びたルーカス・ドンの鮮烈なデビュー作、『ガール』。 トランスジェンダーの主人公ララの毎日をひたすら記録フィルムのように綴る一本ですが、周囲からの差別的な視線や身体的なハンデにより苦痛を味わう瞬間がそこかしこに溢れています。しかもそれらが分かりやすい痛烈な一撃を伴うでもなく、まるで真綿で首を絞めるかの如く徐々に彼女を追い詰めていくのです。 あまりの息苦しさに目を逸らしたくなるシーンもあり正直なところ見ていて全く楽しい気持ちにはなりませんが、生々しい演出や、完全にトランスジェンダーに成りきった主演ビクトール・ポールスターの真に迫った演技は絶対に見逃すことができません。彼の存在感が本作に与える説得力は計り知れないでしょう。 一方でバレリーナを主軸としながらも明らかにバレエが上手く撮れていない点や、トランスジェンダーの抱える問題を単純に図式化してしまった意味不明なラストに関しては首を傾げる部分が多く、次回の飛躍を期待したいところです。