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「ゾンビ・カウンターカルチャー」となりえるか…⁉︎ 『Zネーション』 昔、「TSUTAYAで『トランスフォーマー』をレンタルしたつもりが『トランスモーファー』だったんでとぅよっ!」と、まあるいほっぺを膨らませ憤慨していた友人のS森君。 モリヲをまんまとだまくらかした、話題の映画に便乗し「ぱちモン」を量産する制作会社が「アサイラム」なのですが、やつらがこの度ぶっ放してきたのは、全13話の新型ゾンビドラマ! 全世界規模で発生したゾンビ・パニックの中、NYのとある生存者グループの旅が始まる。彼らの目的は、ゾンビウィルスの抗体を持つ1人の男を、カリフォルニアの研究所まで護送することだった…。 ゾンビドラマといえば、その圧倒的なクォリティにより、今やすっかりお茶の間の市民権を得た『ウォーキング・デッド(以下『WD』)を思い浮かべる方も多いと思われますが、まさにその話題性に便乗するかのように、アサイラムがぶっこんできたのがこの『Zネーション』なのです。 『WD』に比べると、どこか足りない画質、あんまり見たことない俳優…… うわ!アサイラムっぺー!…かと思いきや、いやいや待てオモチロイぞコレ! 『Zネーション』は古代人がギャオスに抗うべくガメラを作ったような、『WD』へのカウンターウェポンだったのです! まず、『WD』のリックたちが「アトランタ周辺」を「当て所なく」旅しているのに比べ、『Zネーション』のメンバーは「東海岸から西海岸へ」「ウィルス抗体を持つ男を護送する」ために移動します。 また、『WD』があくまでコミックを原作とした、極限状況における人間ドラマを主軸に描いているのに対し、『Zネーション』はエピソード的な1話完結。しかもアサイラムらしくパロディ満載!時々やりすぎなくらいいろんな所からネタをつまんできています。コレがかえって潔い! そして何より『WD』が、ロメロ御大リスペクトな「歩くゾンビ」オンリーなのに対し、『Zネーション』には「歩く」「走る」ごちゃ混ぜ。それどころかビックリゾンビの乱れ打ち!ゾンビでTCGが作れそうなほどバラエティ豊かなアイデア・ゾンビがいっぱいなのです。ホントもう「アホかw」と笑えるくらいに…。 『バイオハザード』に対する『デッド・ライジング』、『アイアムアヒーロー』に対する『Z』、『マーベルコミック』に対する『DCコミック』『ゴジラ』に対する『ガメラ』……そんな感じでどっちもサイコーだったりするワケで、『WD』のシーズンオフ中に観て損ナシではないでしょうか?
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