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第二次大戦中にイギリスとチェコスロバキア亡命政府が計画した、エンスラポイド作戦というナチスNo.3のラインハルト・ハイドリヒ暗殺作戦を描いた作品。 内容は、事実に即したものとなっている。全体的に硬質な演出や役者の演技も素晴らしく、引き込まれて苦しくなる。 印象的だったのは最後の教会での戦闘。絶体絶命の状態でもパラシュート隊員たちが最期まで生きたいと戦い続ける姿が印象的だった。捕まって拷問で情報を吐かされないように、自殺用の青酸カリや銃弾を持っていながらギリギリまで戦う。映画では最後の30分ほどで描かれており、それすら緊迫し長く感じるが、実際には6時間立て籠もったそうだ。想像を絶する状況でどんな思いだったのだろう。 エンスラポイド作戦の是非は一言では語れないし、自分には判断できない。チェコのレジスタンスの中には暗殺に反対する者もいる。映画の最後にも書かれているが、暗殺したことでミュンヘン協定は破棄されたが、報復も大きく、村ごと消されたところもいくつもあり、罪なきチェコ人も大量に殺された。
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