
ひろ

After Life
Avg 3.3
是枝裕和監督が自ら脚本を執筆した長編映画2作目となる1999年の日本映画 ・ ナント三大陸映画祭グランプリ、トリノ映画祭最優秀脚本賞などを受賞し、海外で高く評価された作品 ・ 天国の入り口にやって来た22人の老若男女。彼らはこれから7日間の間に大切な思い出をひとつだけ選ばなければならない。人はその思い出だけを持って天国に向かう。思い出は職員の手により撮影され、最終日に上映会が開かれることになっていた。さっそく職員たちは死者たちから思い出を聞き出し、撮影のための準備を進めるが…。 ・ 最高の思い出だけを抱いて天国に行くっていうのは最高だけど、それを職員なる人たちが映画みたいに撮影して再現するっていうのが斬新すぎる。死者たちが最高の思い出を考えることで、自分の人生を見つめ直すっていうドラマとしても見ごたえ充分。 ・ 役者に状況設定だけ教えて演じさせる是枝監督の手法が効いてて、変に役に入り込み過ぎてなくて、役者の自然な演技を引き出している。前半はあまり画変わりしなくて少し退屈だが、それも独創的な脚本には必要なのだから仕方ない。独創的な脚本は日本より海外で高く評価されている。日本って映画でも音楽でも、大衆的なものばかり評価されちゃうから残念。 ・ 映画初出演で初主演のARATA。モデルとして人気だったARATAの俳優としてのスタートは新鮮。透明感ある雰囲気がかっこいい。同時期にモデルとして活躍していた伊勢谷友介も個性的な脇役で映画デビューを飾っている。 ・ ヒロインを演じた小田エリカも映画初主演。物静かなARATAの役に対し、感情的な彼女の存在が作品内でも存在感があってよかった。他にも寺島進や内藤剛志、谷啓といったベテラン俳優が脇をしっかり固めている。まだブレイク前の阿倍サダヲや木村多江が脇役で出演してたりもする。 ・ 海外での評価が高い是枝監督作品は、独創的で他にない世界観だからすごい。テレビで放映される大作日本映画を観るのもいいけど、たまには才気に溢れる日本人監督による世界に通用する日本映画を観てみてはいかがですか?