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Takmaaaaani24

Takmaaaaani24

4 years ago

3.5


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Nosferatu

Movies ・ 1922

Avg 3.3

2015.04.29 *映像依存症患者の映画日記* 004 吸血鬼映画の名作古典といえば、 トッド・ブラウニングの『魔人ドラキュラ』、 カール・ドライヤーの『吸血鬼』と、本作でしょうね~。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『吸血鬼ノスフェラトゥ』 (1922年/独 監督:F・W・ムルナウ) 原作はブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』なのですが、映画化の権利を得られなかったので、役名やあらすじを一部変更し製作されたようです。 またまた古い映画ですが(1922年!w)、とても有名なホラー映画の古典です。 まず吸血鬼の造形。いわゆる有名な「ドラキュラ」は、オールバックに黒いケープ、目元は色っぽくするどい牙があり、コウモリに変身して美女を襲う…というのとは違う、丸坊主に尖った耳と尖った指の"怪人"風味。吸血鬼を演じたマックス・シュレックは、情報によると耳と牙以外は特殊メイクしてないようです。普段でも相当怖いやんw またこの吸血鬼がお供にしている動物が、ねずみ。こうもりじゃないんですね。これは14世紀のヨーロッパでたくさんの被害を出したペスト=黒死病が、不衛生なねずみによってもたらされたことをモチーフにして吸血鬼が町にやってくる恐怖と重ね合わせていると思われます。 改めて見直して気付きましたが、この映画の主役は"影"です。吸血鬼が階段を上ってヒロインに近づくシーン。姿は映さず影のみがスーッと壁を伝い、尖った腕や指の影がズズーッと伸びる。吸血鬼が人を襲う直接的な描写はほぼ無いのですが、吸血鬼の影が人に覆いかぶさっていく不気味さで恐怖を演出しています。私はドライヤーの『吸血鬼(1932)』が好きで、その中でも不気味な影のダンスが描かれています。 カラーフィルムが無かった時代、スクリーンの中の白と黒の世界では光と影が主役であり、それぞれの明暗・コントラストによる画面構成で物語を形作っていました。当時の映画人の知恵と工夫を知ることのできるエポック・メイキングな作品です。