
hanako
Anne Shirley
Avg 3.3
2025/9/27 このNHKアニメ「アン・シャーリー」と一部並行して、「赤毛のアン」(高畑勲監督)、「アンという名の少女」(Netflix)、モンゴメリの原作小説をそれぞれ少しずつ齧ってました。アンまみれの数カ月。 「アン・シャーリー」以外は最後までちゃんと見てないものの、それぞれの印象としては、こんな感じ。 「アン・シャーリー」:原作小説の第3シリーズまでを全24話で描く、超特急スピード展開。アンがあっという間に大きくなるしマシューはすぐに死んでしまうので、そういう味わいは少ない。作画が可愛らしく(特にOPが大好き)見やすい。赤毛のアンをライトに楽しむなら十分。 「赤毛のアン」(高畑勲):原作小説第1シリーズを全50話で丁寧に描く(故に、原作に超忠実)。展開はもったりしているけど、その分味わいも深い。 「アンという名の少女」(Netflix):アンのセリフを実写の人間が喋ると、すごくウザく感じてしまった(笑)。アンがPTSDを発症してたり、アヴォンリーで差別的な扱いされてたりで割とシビア。ギルバート役はイケメンでよい。シーズン2から社会派テーマが盛り盛りになって「赤毛のアン」の原型なし。(故に視聴停止) ◆ 「世界名作劇場」的な古典作品をなぜ令和の時代にリメイク??と思っていたけど、蓋を開けてみればほぼ毎話泣いてしまう始末(笑)。 鞄1つで何も持っていない孤児アンが、持ち前の想像力と知性で道を切り開いていくお話で、そこに普遍的な感動があるんですよね。 奇をてらった設定のアニメが多い中、ド直球のいい話だから不意打ちに遭う感覚でしょうか。 ◆ ギルバートのプロポーズを再三断るアンに「馬鹿野郎!」と言いたくなるけど(笑)、頑固でロマンチストなアンには、理想の王子様を具現化したロイとの出会いが必要だったんだな、って。 簡単にギルバートとアンをくっつけない展開に、モンゴメリさん(原作者)の忍耐力もすごいなと思ってしまった。笑 ついにギルバートと結ばれることをラストに持ってくるあたり、「大事なものは実は身近にあるんだよ」って。それと、OPのとたさんの「予感」がストーリーにリンクしててまたいいんです。フルで聞くと「未来が見えなくてよかった」「心が読めなくてよかった」と来て、「私に生まれてきてよかった」って続く。現状に悲観するんじゃなく、持てるものの中で楽しく生きる知恵と発想は、どんな時代のどんな状況でも必要な幸せになるための原動力。