
てっぺい

Fast X
Avg 3.8
May 21, 2023.
【ブースト映画】 ド派手カーアクションはもちろん健在、ファミリーも総活躍する満足の140分。シリーズのオーラスを迎える次作への期待が高まりすぎるラストに、もはや心臓もブースト状態。 ◆トリビア ○ 本作の製作予算は推定3億ドルで、史上5番目に制作費が高額な映画。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ワイルド・スピード/ファイヤーブースト) シリーズは、これまで映画全体で2500台もの車を破壊。「ワイルド・スピード MEGA MAX」で実際に重さ4トンの金庫を引きずったシーンは、リハーサルだけで190台もの車が犠牲となった。(https://www.ntv.co.jp/sukkiri/articles/1727euwmgn9qugs23pa9.html) シリーズ全体の興行収入は58億ドルを超え、史上10番目に高い映画シリーズとなっている。(https://ja.wikipedia.org/wiki/ワイルド・スピードシリーズ) 〇メインシリーズのThe Fast Sagaが本作と次作で終了。過去5作の監督を務めたジャスティン・リンが監督に戻ったが、創造的な違いを理由に辞任。脚本とプロデューサーとしてクレジットされている。(https://ja.wikipedia.org/wiki/ワイルド・スピード/ファイヤーブースト) 本作と次作で最終章が完結すると発表されていたが、ヴィン・ディーゼルは、二部構成の最終章が三部構成に変更となり、本作の後に2本公開される可能性があると示唆した。(https://www.cinemacafe.net/article/2023/05/15/85178.html) 〇故ポール・ウォーカーの娘・メドウ・ウォーカーがカメオ出演。ヴィン・ディーゼルはメドウの結婚式でポールの代わりに父親役を務めるほど、彼女に寄り添って来た存在。「このサーガを第10章にまで持っていくという、彼と私が夢見てきたことが実現したこと、そして何よりも、娘がカメオ出演しているという事実に笑顔になっているはずです」とインタビューに答えた。(https://front-row.jp/_ct/17630022) ○撮影で実際に使用されたドムの愛車1970ダッジ・チャージャーが、5月30日まで日本各地で展示。世界で日本唯一の企画。(https://wildspeed-official.jp/cartour2023/) 〇シリーズ6作目「ワイルド・スピード EURO MISSION」あたりからドウェイン・ジョンソンとヴィン・ディーゼルの不仲説が浮上。ヴィンの撮影現場での傲慢な態度が発端となったと言われている。(https://front-row.jp/_ct/17068234) ○ハンが食べているのは、東京在住経験もあり、亀田製菓の柿の種。(https://www.cinematoday.jp/page/A0008805) 〇ヴィン・ディーゼルは、F1マイアミGPの会場でトム・クルーズと遭遇。「もう誰がファミリー入りしても驚かない」と彼の本シリーズ参戦の可能性について語った。なお、次作でロバート・ダウニー・Jrをドミニクのアンチテーゼとなる役に起用したいとも明かしている。(https://www.cinematoday.jp/news/N0136797) ◆概要 【監督】 「トランスポーター」シリーズ ルイ・ルテリエ 【出演】 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ ビン・ディーゼル 「バイオハザード」ミシェル・ロドリゲス 「トランスフォマー」シリーズ タイリース・ギブソン クリス・“リュダクリス”・ブリッジス ジョーダナ・ブリュースター ナタリー・エマニュエル サン・カン 「アトミック・ブロンド」シャーリーズ・セロン 「スクランブル」スコット・イーストウッド(クリント・イーストウッドの息子) 「MEG ザ・モンスター」ジェイソン・ステイサム 「アクアマン」ジェイソン・モモア 「ルーム」ブリー・ラーソン 「雨に唄えば」リタ・モレノ 【公開】2023年5月19日 【上映時間】141分 ◆ストーリー パートナーのレティと息子ブライアンと3人で静かに暮らしていたドミニク。しかし、そんな彼の前に、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが現れる。家族も未来も奪われたダンテは、12年もの間、復讐の炎を燃やし続けていたのだ。ダンテの陰謀により、ドミニクと仲間たち“ファミリー”の仲は引き裂かれ、散り散りになってしまう。さらにダンテは、ドミニクからすべてを奪うため、彼の愛するものへと矛先を向ける。 ◆関連作品(過去作ネタバレ含みます。全てプライムビデオ配信中) ○「ワイルド・スピード」('01) 第1作。警官のブライアンがラストでドムをあえて逃がす。 ○「ワイルド・スピードX2」('03) ローマンが初登場し、ブライアンの相棒として活躍。 ○「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」('06) 興収はシリーズ最低。舞台は日本で妻夫木聡や北川景子も出演。ハンが初登場。ドムがラストで出演。時系列的にはEURO MISSIONの次。 ○「ワイルド・スピード MAX」('09) ブライアンがFBI捜査官に。ドムと再びタッグを組む。レティが殺害される。ラストでは収監されるドムをブライアンが奪還に向かう。 ○「ワイルド・スピード MEGA MAX」('11) ヴィンス、ローマン、テズが再登場。ホブスが初登場。1億ドル金庫を繋いで走るシーンが衝撃。ダンテはこの作品で登場するレイエスの息子。 ○「ワイルド・スピード EURO MISSION」('13) シリーズ最高興収。ショウが初登場。ドムがレティを空中キャッチするシーンが衝撃。 ○「ワイルド・スピード SKY MISSION」('15) ポール・ウォーカーの遺作で、弟で合成撮影したラストが余りにも有名。ラムジー初登場。高層ビル間を車で飛ぶシーンが衝撃。 ○「ワイルド・スピード ICE BREAK」('17) サイファー打倒、ドムの息子リトルB奪還のためショウも共闘。氷上の潜水艦爆破が衝撃。 ○「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」('19) ホブスとショウがタッグを組むスピンオフ。ホブスが空飛ぶヘリを人力で引くシーンが衝撃。 ○「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」('21) ドムの弟ジェイコブが登場。ハンが復活。磁力装置カーアクションが衝撃。ローマンとテズがついに宇宙に。ラストでブライアンの愛車、日産スカイラインGT-Rが登場。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆痛快 ヘリに潜水艦に衛星と、作品ごとにぶっ壊す目玉がある本シリーズ。今作ではあの巨大な球体の爆弾がアイコンだった。珍しく、街行く“人”に犠牲が出そうでそのハラハラ感はピカイチ。レティとサイファーのキャットファイトと呼ぶには本格的すぎる肉弾戦もあれば、復活したカーレースに逆走する高層道路、さらにはヘリと車の綱引きと、カーアクションも見応え満点。ダムでトラック正面衝突から飛び立つカージャンプも最高だった。 ◆怪演 不気味な笑みに奇声を重ねるダンテ。仲間の死体に二つ団子のヘアでペデキュアを施すその狂気っぷりは、シリーズを通しても際立つ怪演で、「アクアマン」で筋骨隆々の猛者だったジェイソン・モモアの演じ分けがお見事。同じDCで言えば、「スーサイド・スクワット」のジョーカーを演じたジャレット・レトを彷彿とさせる狂気ぶりだった。ワイスピファミリーの事をどこまでも知っていて、何をしでかすか分からない、そんなシリーズ最終章に相応しい最恐のヴィラン像が見事に出来上がっていたと思う。 ◆ファミリー 冒頭、“恐れることは、リトルBとレティを失う事”と家族愛の裏返しを説くドム。そしていつもの仲間たちが集まり、祖母が家族の大切さを問う乾杯のご発声。そんな絆の固いファミリーに対して、サイファーの仲間は家族がおとりにされれば瞬時に寝返り。サイファー自身も“お前たちを信用してるとでも思った?”と仲間達を平気で殺める。“父との絆だけだ”と吐くダンテは、むしろドムに対して“お前は誰を救う?”と家族や仲間を大勢抱える事への責任を問いていく。本シリーズが一つ一つの作品で築き上げてきたワイスピファミリーの絆を、善と悪で明確に色分けし、映画の一本軸にする見やすい構成も素晴らしい。 ◆原点回帰 乱舞するセクシーレディに囲まれたカーレースが復活。テズのラジコンカーがトラックの下に潜り込むあの描写は過去に何度もあったし、リトルBの車乗り移りジャンプは「EURO MISSION」のレティキャッチのよう。潜水艦は「ICE BREAK」、ヘリと車の綱引きは「スーパーコンボ」か。そもそも本作自体が「MEGA MAX」の継承。そしてついにジゼルが復活し、ヴィンとドウェインの確執から本線で出番のなかった(?)ホブスもラストのラストで再登場。大団円を迎えた最終章が、次作(もしくは次次作)で終わりを遂げる、大きな振りかぶりとして本作で改めて原点回帰をしていたようにも思えた。 ◆評価(2023年5月19日時点) Filmarks:★×4.2 Yahoo!映画:★×3.8 映画.com:★×5.0 引用元 https://eiga.com/movie/98652/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ワイルド・スピード/ファイヤーブースト