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二百三高地における戦争は有名だが、現実の要人が何を考え何を思って実行したかは知らない。本作では、伊藤博文は戦争したくない派だが児玉が推した事で開戦に向かう。圧倒的な国力差に噛み付き、まさかの日本の戦勝はまさに奇跡として過去の栄光だろう。爆薬や人数など映画的物資量が大作を示す。3時間と長いからか中間で曲が流れる構成。 軍や戦争的な重々しさや、乃木の穏和な様子や児玉の破天荒さが日本っぽい重鎮感。天皇の存在は現代以上に影響力があった時代に思う。愛国心は大切だと思うが、国や皆んなの為なら何でも言う事聞く都合良い人間では無いはず。召集状で軍人化するのが当然な社会だし、ガトリング砲に突撃には戦慄。戦争が嫌でも、例えば貧しくあったら行くという選択をする可能性は上がるだろう。戦争相手同士と戦地で交流する状況の感覚や現場の怒りや無念は突き積もる。作中の乃木希典なみの人間性は難しいかもしれかいが、立場や権力ある人には求められる。足りない人間性による不利益を無理矢理なルールで補う程愚かで不利益な事は無いんじゃなかろうかとも思った。 知識として知っていたとしても、映画という娯楽作品であるけども、203高地の状況や様子はこうだったんじゃないかと一度見てみる事を薦めたい。自分や誰もが作品中のどの人物にもなる可能性があるという事を。戦争は体験したくないし、実行されたく無いからね。
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