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盗難車両の解体屋を摘発すべく、工場に踏み込んだデトロイト市警の警官たちは、時を同じくして解体屋と裏取引をしていた武装集団と鉢合わせる。激しい銃撃戦の末、警部のTod(Gil Hill)が凶弾に倒れてしまう。怒りに燃えるAxel Foley(Eddie Murphy)は、現場に落ちていたテーマパークのノベルティを頼りに、今回もビバリーヒルズへ飛ぶ。 ◆Axel in Wonderworld ビバリーヒルズは正直あんまり関係なくて、テーマパーク《ワンダーワールド》を舞台にAxelが暴れ回る今作。 ☑︎ 厳しいのかザルなのかよくわからないパークのセキュリティ。 ☑︎ マスコットのぬいぐるみに扮して生意気小僧を小突く一幕。 ☑︎ うっかり出演してしまったキャラクターショーで謎のスマイル×ダンス。 ☑︎ アトラクションを駆使してお間抜けな敵さんをやっつける。 ☑︎ ラストは閉園後のパークで、敵味方入り乱れての銃撃戦! テーマパークを舞台にしたコミカルな演出は今までになかったようなテイスト。来園客の中にGeorge Lucasに似てる人がいるなぁ~と思っていたらまさかのご本人。調べたら他にも映画監督や音楽関係者がカメオ出演していたみたい。今までの作品と比べるとちょっと毛色が違うぞ?というのが、序盤から感じ取れる。テーマパークという舞台は存分に活かされた作りなので見応えはばっちり! ◆続編というよりも番外編 権力を持つ優良大企業の取締役と政府関係者。今作でAxelは《特技:圧力と揉消》という相手と張り合う。中盤以降の良き所でしっかり嵌められて悪者に仕立て上げられ、最後には一矢報いるという爽快系のプロット。それはそれでいいんだけど、今までの《とりあえず口先だけでなんとかしちゃう》Axel劇場がすっかり無くなってしまったのはやっぱり寂しい。 Rosewood(Judge Reinhold)は出世していたけどTaggart(John Ashton)は引退してしまって名前のみの出演。前作でAxelが仇を取った刑事部長のBogomil(Ronny Cox)は名前すら出てこなかった(気がする)。ストリップ・バーにも行かないし、今までの流れを期待しているとちょっと物足りない感が。番外編ということで割り切れば…! ◆小ネタで感じるビバリーヒルズ・コップ! お決まりのメンバーと、お決まりのやり取り。これらは残念ながら見られない今作ではあるけども、しっかり《ビバリーヒルズ・コップ》の要素は残してくれている。 要所要所で流れるノリノリなテーマ曲が、今作では色々アレンジされて使われていたのは良かった!あの曲が流れるだけでテンション上がるんだ~! 一作目で画廊に勤めていたSerge(Bronson Pinchot)がオネェにキャラ変して、防犯グッズを取り扱う企業を立ち上げていたのは楽しいサプライズ。わかりやすーく伏線回収しつつ、《皆殺しガン2000》とかいう超絶パワーワード(和訳)をぶっ込んでくるのも楽しかった!
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