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2022/2/27 実の母親と映画スタジオにより、幼少期から薬物を用いた過剰なコントロール下に置かれ、まさに命を削りながら働き続けた(そう強いられた)ジュディ・ガーランド。この映画は47歳の若さで彼女が亡くなるその半年前に行われたロンドンでの公演をメインに、合間合間に壮絶な子供時代の回想が挟まれます。 ◆ 映画が始まりしばらくの間、挙動がおかしく情緒不安定なジュディの様子が映し出され、話はロンドンでの公演へ。前日リハーサルもドタキャン、当日会場に現れず、ホテルでグダグダしている所をスタッフに引っ張られて会場まで来てもなお『歌えない!』とゴネる姿に、見てるこちら側のヒヤヒヤが最高潮…戦慄が走る中、彼女が舞台に立って歌い始めると場の空気が変わり、ずっと虚ろだった彼女の瞳に生気が宿るんです。この演技が、本当に凄まじかった…!!彼女を壊したショーの世界ではあるけど、彼女が唯一生き生きとする場もまたショーであるという皮肉。 ◆ 女優レニー・ゼルウィガーのベストキャリアと名高い演技も納得。歌唱シーンは「CHICAGO」のロキシーとは全く別の、それでいて魅力的なキャラクターがよく表現されていた。整形を繰り返したことによって、ちょっと表情が不自然な所は痛々しかったものの、レニー自慢の美脚は健在!(レニーが演じるブリジット・ジョーンズに魅了された1人です)。
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