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2020年26本目は、ありえないくらい豪華なキャスト共演で送るサスペンスドラマ『グリンゴ』。 ------------------------------------------------------------ 冴えない平社員のハロルドとその妻、嫌みで傲慢な2人の上司、会社と取引関係にある麻薬カルテルの面々、小銭を稼ごうと悪巧みするメキシコ人兄弟、運び屋をすることになった男とその恋人、誘拐されたハロルドを救おうとする始末屋、カルテルの逮捕を狙うDEA捜査官。本作は主要な登場人物を列挙するだけで12人もいます。そして、それが最大の失敗です。 ------------------------------------------------------------ 誰が言わなくても想像つくと思うんですが、これだけキャラが多いと自己紹介だけで時間を浪費してしまい、各々の存在感を示すこともなく映画が終わってしまいます。しかも始末の悪いことに、主人公であるハロルドすら存在感がないのです。ストーリーは様々な人物の思惑が絡みあって複雑になっていきますが、ハロルドはそれに巻き込まれていくだけで、誰かを出し抜いたり騙したりしません。 ------------------------------------------------------------ 気づいたらいつの間にか事件は終わってました、という感じでハラハラドキドキの展開がない訳です。サブタイトルが「最強の悪運男」となってますけど、ホントに運が良いだけで何にもしない人を主人公にしたらダメだと思います。アマンダ・サイフリッドやシャーリーズ・セロンは必要性も感じないキャラで、もったいない限りでした。
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