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2週間ほどで全シリーズ一気見。 すごいドラマ。実在の事件をベースにしているのでストーリーが面白いのはもちろんなのだけど、かなりショッキングな実際の映像を挟むことで麻薬戦争の悲惨さが重くのしかかる。 ◇ シーズン1ではコロンビアの麻薬事情を解説しつつ、若者や子供、なんの罪もない市民たちが結局は麻薬戦争の犠牲になるという事実を感じさせる。 それなのにエスコバルの人間性や警察官の憎しみもしっかりと描いているので、キャラクター全員に感情移入できる。 特に貧困層の生まれはドラッグビジネスでもしないとのし上がれない、という意味のエスコバルのセリフは重たい。 あと中南米の対米感情も初めて知った。 ◇ シーズン2では麻薬王の衰退と裏切りがテーマなので、まあギャングものではよくある展開。 ただ女性陣がしたたかでいい。 ◇ そしてシーズン3では新たな麻薬王カリ・カルテル編。 前シリーズに比べると話の展開がスピーディーで銃撃戦もほとんどないので、地味になりがちなのだけど、新しい登場人物が魅力的で人間臭くてとてもいい。 特にホルヘとパチョ。 シーズン3は対カルテルというよりも政治的な色あいが強くなって、それはそれでおもしろい。 ◇ 「ナルコス」を観ると、「バリー・シール」「シティ・オブ・ゴッド」「ブレイキング・バッド」などのドラッグビジネス系作品が「あーあのシーンはこういう理由なのね」となるのでおすすめです。 ◇ メキシコ編に行く前に他に観たかった作品を消化する予定ですが、もうすでに期待度がかなり高い。 あとペーニャ役のペドロ・パスカルは「ゲーム・オブ・スローンズ」に続きかっこよすぎ。
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