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突如地球に降ってきた隕石を中心に出来たシマーという異次元空間に入っていく、5人の女性科学者を描くSFホラー。 原作小説は好評で、元々の設定がしっかりしているので面白い。 加えて、カラフルな映像美によって独特なシマーの空間が作り出される。特に動植物が綺麗で印象に残る。シマーの目的は?シマーは悪なのか正義なのか?などなど映画を観ただけでは解決できない疑問も出てきて、様々な考察ができるだろう。 シマーの構造については実はオープニングのコップのシーンからヒントがあったり... 原作は一巻(今回映画化された作品)を読んだことあるけど、原作を読んでいる時に感じた不思議な感覚をここまで再現してみせたのは凄いと思う。 生還したヒロインが過去を回想するという構成で、次第に謎が解けていくので引き込まれる。原作と同じ様にヒロインの独白なので、語られることがどれくらい本当かわからないというのも面白い。 特に年齢指定はないけど、唐突にホラー要素が入ってきたり、強烈なシーンが何度かあるので注意。 兎に角理解不能で、物凄く不気味な世界観だけど、個人的にはこういう映画大好きだ。もう1、2時間は観ていたかった。マイナスポイントと言ったら、ヒロインがシマーに行く理由を説明するシーンが長いところぐらい。 同監督の「エクスマキナ」と比べるとずっと難しいし、海外でも肯定派が多い印象だけど賛否両論だったり。(ホワイトウォッシング問題もあったからだけど) この気色悪さとスッキリしない終わり方を受け入れられるかどうかがこの映画の評価に影響するだろう。 日本ではネットフリックス限定なので残念だけど、加入者は必見。
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