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ただの筋肉映画かと思ってたけど、全然違っていた。いや、全然違うこともないけど。森で警察官を狩りしたり、石でヘリを墜落させそうにしたり、銃をぶっぱなしたり。でも、戦争の傷を残した戦士だと思うと、同情も禁じえない。 保安官が悪どすぎる。実際にこの時代にはこういう傍若無人な輩もいたのだろうか。無茶苦茶な理由でしょっぴいて、抵抗したら逮捕だ拷問だと権力を笠にやりたい放題。でも、相手が悪かった。 戦争の頃の拷問を思い出し、激しく抵抗し、脱走。保安官らは自業自得だが、ランボーが可哀想。ランボーは警察を次々としてやるが、やればやるほど自分の首を絞めていく。ランボーは獣だ。追い詰めれば追い詰めるほど、牙を剥く。彼には出頭なんてことは頭にない。やられたら、やり返すというとても直情的な脳しか持ち合わせていない。あるのは、自己防衛と人を殺す能力のみ。 最後の涙ながらの訴えで、ランボーが人間だったのを思い出す。友人は戦争で死に、何年経ってもその頃の悪夢を見る。戦争での心の傷がいまだに癒えず、嘆き悲しむ哀れな男。この映画は反戦映画だ。このような男を作り出してはいけない。戦争は勝っても負けても傷を残すもんなんだねぇ。
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