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2020/7/18 零戦を作った堀越二郎さんと、タイトルの「風立ちぬ」という小説を書いた堀辰雄さんという二人の人物をモチーフにした作品。これは、完全に大人ジブリ。 ◆ 作中の効果音が全て人の声っていうのと、主人公の声がエヴァンゲリオンの庵野監督っていうので世間がざわついた作品。 効果音の方は、意外と自然で私的にはアリでした。 庵野さんの声は、『おじさんがボソボソ喋ってる』って違和感しかなかったけど、後日製作ドキュメンタリー観て、『感情を表に表すことが少なく、ボソボソと棒読みのように話す』人を求めてたらしく、やっと腑に落ちた。でも、オーディションで落とされた俳優さんとかプロの声優さんは出来上がった作品を観てどう思ったんだろう。笑 ◆ 【矛盾】が大きなキーワードと思う。 二郎は正義感が強く、優しく、「美しい飛行機」を作りたい一心だったけど、零戦は戦争の道具で大量の人を殺し、一機も本国へ帰還しなかった。その矛盾を抱えながら、これからも生き続けなきゃいけない苦しさというか。 中盤で本庄(←西島秀俊の素敵ボイス!)が何回も『矛盾』という単語を使うのも印象的。登場人物に『矛盾』って単語を言わせることって今まであんまなかったと思う。
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