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2018年1発目の映画は『ジオストーム』でしたが、2019年1発目も奇遇なことにディザスタームービーで幕開けとなりました。監督は『ワイルドスピード』や『トリプルX』で名を挙げたものの、その後はパッとしないロブ・コーエン。 主演を務めた俳優陣の顔ぶれも正直見たことのない人ばかりでして、こりゃよくありがちなB級映画なのかな…と思いきや、その予想を「全く裏切ることのない」凡作でした。悪天候を利用して強盗を働くというアイデアは一風変わっていて目を引くものがありますし、CG感丸出しとはいえスクリーンで見る大津波や竜巻はなかなかの迫力です。 ただ、この「強盗」と「嵐」の二つの要素がそこまで上手く融合を果たしているとは思えません。強盗団も思い付きを実行しているだけでチームワークの欠片もないため駆け引きの面白さが生まれてきませんし、嵐のスケールが笑っちゃうくらいデカすぎて主人公たちの取る作戦がまるで現実味を伴ってきません。 主役の兄弟が父の死をきっかけとして生まれた亀裂を乗り越える下りも非常に雑で、全体に微妙な空気感漂う大雑把な味わいの一本でした。
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