【注意！この映画は生半可な気持ちで観ることはおすすめ出来ません】 監禁された少女のその後から始まるフレンチホラーを代表する作品です。 好きな映画ブログで絶賛されていたので、一度は観てみようと鑑賞してみました。 初っぱなのフイルムみたいな映像が既に怖い雰囲気を醸し出しています…(>_<) もう全ての場面場面が気の抜けない描写で、とにかく痛く辛い映画です。 前半パートと後半パートに分かれていてそれぞれ恐怖の質が違いますが、特に後半戦はただただ酷くて辛いです。 こんな辛い映画なのになぜ引き込まれるのか…？それはカメラワークや見せ方がかなり良く、映画としてのレベル自体が高いからだと感じました。 残り30分になるまでは圧倒的な画面から伝わる力とどんでん返しの脚本により引き込まれる映画でした。 ただ残り30分はいただけません。 拷問場面を長々と描写する意味のない展開、映画として格を上げたかったのかやたら説教くさいラストと蛇足でした。 それまでは演技も展開（大どんでん返しはありましたが）も「リアル」に進行していたのに最後に嘘臭さが出て残念です。 この映画は珍しく全ての出演者の演技が素晴らしく、途中映画だと忘れてしまいそうです。 印象に残ったのはカトリーヌ・ベンジャミン演じるマドモアゼルで、写真を見ながら説明をしている場面の狂人ぶりは一見の価値ありです。 引き込まれるような画力、綿密に計算されたカメラワークと演技とは思えないような圧倒的な演技力で印象に残る凄い作品で高得点を付けていますが、決して好きな映画ではありませんでした…(*´Д｀*)