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2020年132本目は、ジェイミー・フォックス主演のネットフリックス公開作品『プロジェクト・パワー』。 ------------------------------------------------------------ カプセルを飲むと特殊能力が覚醒するという少年マンガ趣向のアクション映画で、良く言えば「安牌」悪く言えば「意外性ゼロ」な1本でした。要所要所で見ることができる特殊能力にはテンションが上がる一方で、細かい設定を煮詰めることができていないため、全体的に中途半端です。終盤ではこのドラッグが「動物に由来する能力」を引き出す作用があることが明らかになるのですが、それは最初に言うべきでしょう。 ------------------------------------------------------------ 敵の能力が何の動物に関係しているのか想像しながら見た方が絶対に楽しいはずなのに、もったいない限りです。それぞれの特殊能力がどのようなものなのか具体的に説明もされず、突然の戦闘シーンと共に垂れ流し状態となっているのも頂けません。また、強力なパワーを有する「ラスボス」的存在が出てこないため、これだけ魅力的な題材の割にはスカッとしない仕上がりでした。 ------------------------------------------------------------ 久々に見たジョゼフ・ゴードン・レビットや、主人公をサポートするドミニク・フイッシュバックらが織り成すチーム感は魅力の1つになっていると思います。三池崇史監督が大失敗した『テラフォーマーズ』をハリウッドがブラッシュアップしたとも言える作品ですが、出し惜しみせずにもっと弾けてほしかったですね。
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