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幾原監督のクセの強さがとんでもないレベルに!!!マイルドになることなく、むしろ濃度増してってるのはある意味凄いんだけど…。 ウテナもピングドラムもユリ熊も観たけど、1話時点での意味わからなさは突き抜けていると思う。作画はきれいだし、キャラもかわいいけど、正直、幾原ブランドありきじゃないと、あの1話からの継続視聴はなかなか難しい。 ・ とはいえ、2話から早々に各キャラの掘り下げが始まるし、相変わらず登場人物は不憫な境遇だったり、闇を抱えていたり、ひと癖あったりするので、本筋が始まればちゃんと面白い。尻子玉とか欲望搾取のくだりは毎回あってしつこいので、その辺は台詞押さえつつ適当に流してもいい。4話まで観て、それでも合わなかったら無理かも。 よく考えたらこの手の演出も、ウテナからの定形なんだけど、尻子玉はなんか汚くて…(笑) 「そうか、盗んだ残り湯で蕎麦を茹でたかったのか…(いい声)」とか、なかなかのキモパワーワード。 ・ そのあとは、6話で一旦ピークが来るけど、その後もそれ以上に盛り上がって、伏線も回収されるので、そのときには尻子玉描写のキモさは、わりとどうでも良くなる。 1話のドン引きから、最終話に向けて評価がぐぐんと上がった。観るのやめようかと思ったけど、最後まで観て良かった。 ・ 愛と欲望は表裏一体。増長した欲望は愛から程遠いし、かといって一切の欲望を切り離してしまっても成立はしないし、そうなれば繋がりは失われてしまう。なんとなくわかる気がする~。難しい。 偽りの自分じゃ本当に大切なものは手に入らないとか、自己犠牲はダサい自己満足とか、凄い色々メッセージが詰め込まれてた。 ・ そんな中、本当にどうでもいいのだけど、れおくんの歌唱シーンはただただ宮野だった。 ・ ・ ・ ・ ・ ネタバレ? ・ ・ ・ ・ ・ 最後の演出について、たしかに違和感もあるんだけど、あんだけ辛くても苦しくてもその先で希望は見つけられるみたいな話だったので、個人的には「3人死亡説」はないなー。 なんで出所日に2人は迎えに来なかったんだとか、1人で川に飛び込んだと思ったら2人と川の中で合流したのは何故だとか、直接的な表現ではたしかにそうなんだけど、そこまで散々抽象的な表現をしてきたわけで。 「昨日までの自分からの脱却」「新しい自分に生まれ変わる」という意味で「死」を匂わせるような演出をしているだけで、リアルな死ではないと思う。本当の意味で「昨日までの自分からの脱却」「新しい自分に生まれ変わる」ためには、久慈くんは罪を償う必要があったし、残り2人もそれを待つ必要があったし。 たとえこれからが前途多難でも、あの場であぁいう選択ができた主人公たちはちゃんと生きてるし生きていくし、きれいなハッピーエンドだったと思う。
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