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この邦題は、原題よりイケてると思いました。全くもって、ライラにはお手上げです。キャストがベン・スティラーだし、笑いたくて見たのですが、ライラの言動の方が強烈でした。エディは、「ハートブレイク・キッド」というより、「懲りないおバカさん」って感じかな。監督は『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟。今さら、ピーター・ファレリーが『グリーンブック』の監督と知りました。使われている音楽が懐かしかったです。 冒頭の結婚式から笑いっぱなし。ティートおじさんのドッキリカメラ的な騙しテクニック、どこからともなく現れるマリアッチの楽団、ミランダの親族の果てしない誤解、どれも笑えます。車で熱唱するライラ。新婚旅行で豹変したライラ。でも、やっぱり、夜の営みが強烈。次々と発覚する新事実を新婚旅行中にさりげなくカミングアウトするところも笑えます。環境調査員の仕事は、実はボランティア活動だったり、エディの名前がエドモンドかエドワードか知らなかったり。しかも、「何で今まで言わなかったのよ」のしらばっくれよう。コカイン経験者で、借金まで抱えてるという…。2万6000ドルも!出会いのきっかけになった引ったくりの犯人が元カレだなんて、開いた口が塞がらない。ドラマがあり過ぎです。よくもここまで、面白おかしくできますよね。 エディはやっとの思いでライラと別れますが、カボでパスポートを捨てられてしまいます。止むを得ず、移民としてアメリカへ入国するのですが、トラックの荷台に乗せられたり、川を渡ったり、列車に飛び乗ったり。色んな映画の要素を風刺しているかのようで笑えました。列車では乱闘シーンもあり、ベン・スティラーが何でもこなしてることに感動します。川を渡る時には赤ちゃんがいたりして、本来シリアスな世界がコミカルに描かれ、こみ上げる笑いを抑えきれません。そして、エディが決死の覚悟で追いかけるミランダがとってもステキなんです。ミッシェル・モナハンという女優さん。『ボーン・スプレマシー』『コンスタンティン』『Mr.&Mrs. スミス』などにも出演してる様子ですが覚えてません。 アダルトビデオの濡れ衣や、クラゲとオシッコ、鼻に突っ込まれた唐辛子など、笑いの数々が走馬灯のように思い出されます。エディのパパも、ライラのママも、ミランダの従兄弟も、個性的過ぎですが、魅力的な人物です。あれくらい、異色の存在になれたら、楽しそう。車での熱唱や、日焼けによる火傷&水泡は、私も経験があるので、居た堪れない気持ちになりました。もしかすると、目指せるかも?いや、やめておこう。 そうそう、ラストに『デスパレートな妻たち』のギャビイが登場して、得した気分になりました。
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