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2020年75本目は、B級映画のジェラルド・バトラーことアーロン・エッカートが主演する『ライブリポート』。 ------------------------------------------------------------ 本作の監督を務めるスティーブン・C・ミラーは個人的に良い思い出のない「地雷製造機」でして、ここ5年間のロッテントマトの支持率も6%、29%、25%、3%、13%、9%と惨憺たる数字なのです。そんな彼が「脳筋ダンディズム」ことアーロン・エッカートを主演に、リアルタイム進行で繰り広げられるサスペンスを作ったと聞き、ダメ元で見に行ってきたのですが…やっぱりダメでした。 ------------------------------------------------------------ まず本作は全編ライブ中継で進行するかのように謳っていますけど、所々に手持ちカメラで映すシーンが挟まれるだけで、その他は全て普通のアクションサスペンスです。そして毎度のことながら脚本がめちゃめちゃですから、「辻褄が合わない」といった指摘は無意味だと思った方が良いです。それでも言わずにいられないのが、主人公と行動を共にする女子大生エイヴァの必要のなさ。 ------------------------------------------------------------ アーロン・エッカートが何故こんな戦闘力も特殊能力もない一般人、しかも自分の行動を逐一カメラで映す邪魔者をパートナーに選ぶのかが全く説明できてないのは致命的でしょう。しかも後半に至るとエイヴァの仲間である女友達がスーパーハッカー並みの能力を持っていることが明らかになって、完全に仲間選びを間違えてるから失笑しちゃいました。 ------------------------------------------------------------ 最後は万事解決といった雰囲気にしてますが、職務規定に違反して被疑者を殺し、運転ミスで一般市民に怪我させまくった事実を完全に無かったことにしてるので、全然爽快感も無かったです。
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