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いやはや凄い映画だった。 小型の「スタンド・バイ・ミー」みたいな感じで始まるのだが、パトカーの登場から俄然画面が引き締まってくる。そして一旦時間を戻すのだが、これをビール瓶1本で繋げるあたりは巧さを感じる。 それ以降は、リアルタイムで進行し、サスペンスは徐々に収束して行く。 ラストまで手に汗握る展開だが、途中に挿入される妙な可笑しさが何とも言えない味を出す。 そして、ここが凄いのだが、少年二人の家出の事情、ここに至る警察官の事情・・この二つの事情が殆ど語られないのだ。この辺が、観る人によっては雑だと感じる人がいるかもしれない。まだ若い監督だが、感覚が新しいのか、ただ単に若いのかが判然としない。ただ、有望株であることだけは間違いない感じがする。
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