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「騙しあい」と宣伝文句に謳ってあるので、ラストの二転、三転は観る側としても想定内であるが、それにしてもかなり無理があると思う。スカッと納得というわけにはいかなかった。 それらを少しでも書けば即座にネタバレとなるので書かないが、全てを解かった上でもう一度見直しても、早くも冒頭から首をひねることになる。 また、それらとは他に気になる点が二つ。 一つは最高級のセキュリティを誇る宝石店という設定にも拘わらず、いとも簡単にシステムが破られるという設定の甘さが非常に気になる。指掌紋の認識はディスプレイに押された時の微妙な凹凸を、光の乱反射を検知して読み取るのであって、手袋にプリントアウトされたものには反応しないはずだし、登録されている声紋データが高々十数種類というのも逆に驚きだ。 いま一つは、ラストのラストでの彼女との逢瀬である。結局そうなるのかよ・・と誰でも思うに違いなく、ゲームのようなクライム・サスペンスの終わり方としては大甘な気がした。 しかし、モーガン・フリーマンの賢い長老的なキャラと、アントニオ・バンデラスのエロ熱線フル放射のアニキ(結局バカなのだが)的なキャラは、十分に発揮されており、楽しめると思う。
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