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感動しましたよ。隅から隅まで正しい映画。だから安心して泣ける。でも正しいから、安心感があるからといって映画が面白くなるわけではない。寧ろ、本作に関してはギチギチに敷き詰められた正しさが映画の快楽の入り込む隙間を埋めてしまっているように感じた。 例えばルービンがレズラらから送られてきたボクシングガウンを着てシャドーを始めるところ。本来であれば血湧き肉躍るシーンになりそうなものなのに、タメも緩急も何もないからこちらの感情は全く動かされない。もし話の流れ的にまだそれほど盛り上げるべきところではないから、という理由でこうなったのであれば、然るべき場所に組み替えれば良いのではないか。実話ベースであっても、フィクションはフィクションなんですから。
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