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ウディ・アレン監督の作品はどれもあまり好きじゃなかったけど、これは良かった! ♢♢♢ 没落した元セレブ妻ジャスミンが、バカにしていたシングルマザーの妹ジンジャーを頼ってニューヨークからサンフランシスコにやってくる。 そして居候をしながら仕事を見つけるが、元の生活が忘れられずに様々な問題を引き起こすコメディ。 ただ、本作はコメディと言っても笑えるドタバタコメディではなく、ウディ・アレン監督らしいヒューマンコメディで、観る側にいろんなことを感じさせてくれます。 ♢♢♢ 姉に振り回されるおバカな妹ジンジャーを『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスが好演。 この姉妹は実の姉妹ではなく、同じ里親に育てられた里子姉妹で、深い絆もありつつ相手を認められない複雑な関係ですが、その辺りも含めてブルーカラーの演技が素晴らしいです。 そして主役ジャスミンを演じるのは、この作品でオスカーに輝いたケイト・ブランシェット。 セレブ妻の高慢さと、壊れてしまった女性の悲哀を見事に演じ分けています。 この二人の演技だけでも、この作品を観る価値は十二分にありました。 ♢♢♢ 現実を受け入れることができないジャスミンをどう見るかで作品の感想は変わってくると思いますが、自分は人間の描き方が上手いな〜と思いました。 ウディ・アレンが出演しない作品はいいのかもね(笑)。
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