Comment
マフィヤに追われて田舎の村に逃げた女性の話です。 さすがダンサー・イン・ザ・ダークを世に送り出した変態(褒め言葉の意味で)監督の作品です。 人間の醜さや偽善が見事に描かれています。 まず驚かされるのは床に白線を引いただけの簡易的な現場、暗く殺風景なセットで「本当にこれでやるの?」と驚きます。 素晴らしい映画には完成度の高いCGだけではなく、もはや背景さえもいらないと言わんばかりの気合の入れようです。 寂れた田舎の街に美しく違和感のあるニコール・キッドマンが映えます。 住民も「そうじゃないんだ」「みんなの為なんだ」と偽善を振りかざしながら行為に及びます。 話は予想通り進んで行きますが、分かっていても最後は衝撃を受けるでしょう。 映画「ミスト」の住民同士のやり取りを深く描いたような内容で大変見応えはありますが、好き嫌いが出る映画です。
17 likes0 replies